バランスシートの左側でビジネスをする会社、右側でビジネスをする会社
売却や有活をしたいがどの会社に相談・依頼したら良いか、という具体的な不動産に関するご相談が増えています。皆さん、不動産マーケットが動き始めているとお感じのようです。損をしたくないですよね、失敗したくないですよね。
具体的には
・総務部長が頻繁に接待を受けている、いつもの仲介会社に依頼して良いのか?
・何故他社はあの会社を選ぶのか?
・大手A社と大手B社では何が違うのか?
・なぜ大手仲介会社ではなく信託銀行を選ぶのか?
というようなご質問が増えています。
お答えする中で、他にも気をつけたいポイントをアドバイスしています。
例えば、多くの仲介会社やゼネコン、ハウスメーカーは、“バランスシートの左側でビジネスをしようしている人たち“だという事です。
売りませんか?建てませんか?という提案(「案件くれくれ営業」と名付けています)を受けた経験はあると思います。提案した会社にメリットがある(儲かる)から貴社に連絡を取ってきたのです。
では、会社の事を良く知ってくれている税理士やメインバンクに相談すれば良いかというと、そうではない場合があります。
彼らは不動産のプロではありません。
特に銀行は“バランスシートの右側でビジネスをしようとしている人たち”、いわゆる債権者なので、
「売却なんてとんでもない。抵当権は外しませんよ」
「売却代金で借入金の返済なんてダメですよ」
「代わりの担保を出してください」
「売却する時は、銀行の親密仲介会社でやらせて貰いますからね」
と債権者の立場で意見を言ってくる事が往々にしてあります。(銀行に全てを話したくないと考える経営者がいる事も理解出来ます)
そういった事から、
・仲介や建築請負をやらせてもらう事が条件だと言わない会社(自社ビジネスに誘導しない会社)
・財務諸表がわかる会社(少なくともバランスシートの左右を見れる)
・経営者と同じ立場に立てる会社
・不動産戦略を立てられる会社
・不動産の実務(売買、賃貸借、有活、リーシング)経験がある会社
にご相談される事をご提案しています。
そういった会社は仲介手数料や建築請負で儲けられないので、相談料が掛かります。
自社の立場に立ってくれるが相談料を支払わないといけない会社を選ぶか、
自社ビジネスに誘導するような会社の提案を受け入れ、仲介手数料や建築費をお支払いしないといけない会社を選ぶか、
は経営判断なので、お任せしています。
ちなみに、従来の「案件くれくれ営業」から脱して、事業法人の経営者の立場に立ったコンサルティングが出来るような会社になりたいと考える仲介会社やゼネコン、デベロッパー、ハウスメーカーもいますし、弊社でお手伝いをさせて頂いています。そのような会社に出会えると良いですね。
年末に向けて更なる動きがあると思います。
会社にとって本当の味方を見つけ、前広に対応していってください。